唯一無二の印象は極めて重要な企業戦略―極めて重要な要素である「隠れ企業資産」―Ⅳ(おしまい)
どうせ似たようなものなのだから、値段を安くしなければ売れないだろう・・・・・と言う世界。
これに対して、自社の提供する商材が唯一無二のものだったらどうでしょう。
唯一無二のものですから、そもそも比較の対象になりません。
わざわざ競争の世界に入っていく必要がないのです。
もちろんこれは、完全無欠の唯一無二と言っている訳ではありません。
一般的な事業を行なっている世界で、人間国宝級の唯一無二を目指すのは元々無理があります。
ここで言っているのは、唯一無二感を醸し出すこと。
そういった強い印象があるだけでまるで違う、と言っているのです。
普段から、御社の持つ「隠れた企業資産」について怠りなく情報発信を続けていれば、唯一無二的印象を世間に向かって与えることは可能なはずです。
「印象」と言っても、なにもフェイクなもののことを言っているのではありません。
御社の背景にあるストーリーを発信し続けること、その内容もさることながら継続的な発信行為そのものに希少性があるのです。
それが世間に伝わっていれば、簡単に他との比較競争に巻き込まれることもないでしょう。
普段から「有効な販売促進策」を考えていることと「隠れた企業資産」について常に磨きをかけていること、一見異なるこの2つの行為は実は密接な関連性があるのです。
この2点は販売不振という逆風にさらされた時、価格競争といった消耗戦に巻き込まれることなく業績を回復させる意味で、極めて有効に働く企業戦略であることを覚えておいてください。
おしまい