所内制度の整備とその次は?:「管理」と「経営」その違いについて考えるⅤ

もう一つ、外側からのル-ルの規定としては、まずは法令遵守について世間並みのレベルにすることを心掛けました。

もちろん、それまでも意図的に法令違反などしていたわけではありません。

 

しかし、有給休暇や労働時間など、法的な規制が次第に厳しく規定されていった中で、追いついていない項目もまだ多かったのです。

これらに関して、まずは常識的なラインで、先達事務所の事例などを参考にしながら所内制度を作っていったのです。

 

こういった整備が遅れていたのは、地域的な周りの経営環境レベルがあまり高くなった、ということもありました。

私がこうやって自社のル-ル作りなどを続けていたその頃でも、周りの中小零細企業を見渡せば、地方における現状はとても整備された状況とは言えないものでした。

 

なんとか頑張りながらも、私の性格からしてそこそこアバウトにルールや制度の整備は行なっていったものの「これでOK」という確信は持てないままでした。

現在、社内でそういったルール作りが得意な人材を得ることができましたので、社会保険労務士など外の力も借りて急速に所内制度の整備を進めています。

 

それはそれで必要なことなので、これからも整えていくつもりではいるのですが、それ以上に私には進めて行きたいことがあるのです。

それは事務所全体をどういった体制に持って行くか、ということです。

つまり、事務所経営として何を目指して、どれくらいの規模の、どういったタイプの組織に仕上げていくかという課題なのです。

 

つづく