ストーリーは本当にないのか:経営トップの情報発信―それをやり続けるべき理由とは?―Ⅱ

そうするとここで2つの問題が出てきます。

一つは

「そんな世間にアピールするほどのストーリーなんかうちにはないよ。ごく内輪での出来事やいきさつみたいなものはあっても、他人様に言うほどのものではないよ。」

といった意見です。

 

もう一つは

「ストーリー仕立てでアピールしろと言っても、やり方がわからないよ。それに、そもそも書いたりしゃべったりするのが苦手なんだよ。」

という意見です。

 

どちらも、ごもっともなお話です。ただ、後者の「やり方がわからない」という点については、これまで何回か述べてきましたように、現代はSNSをはじめ様々な媒体がありますので、あとは経営者の努力次第ということになります。この点はまた別の機会に詳しく述べたいと思います。

 

今回は前者の「物語など特にない。」というご意見に対してどう考えるか、どう対処するかをお伝えしたいのです。

 

「物語」として他人が興味を持つか否かについては二つの要素があります。

一つは、それを伝えた相手にとってどこか刺さる部分があるかどうか、ということです。

もう一つは、できるだけ多く人の心に訴えかけるような表現がなされているか、という点です。

 

 

つづく