儲からない、には二通りある ―目指すべき路線を考える―Ⅳ(おしまい)
冒頭に書きましたようにベースとしての条件があまりに劣悪であれば仕方がありませんが、そうでなければやることはいくらでもあるはずです。
近代戦は、昔のように「待ち」の姿勢ではまず勝ち目はありません。
常にこちらから仕掛ける必要性があるのです。
それでは、何を仕掛けるべきか、いったいどう仕掛ければいいのか?
この学習のコツは「連鎖」です。
最初の一歩としては、まず自分で考えて自分で「何か」を始めなければなりません。
この一歩がないことには何も始まりません。
こうやって、何か一つ手をつけ始めれば、それに繋がるように次にやらなければならないことが見えてきます。
そうしたら休むことなく、次の課題に手をつけて行くのです。
こうなればもう持久戦です。
当初はかなり苦しいと思いますが、やがて「連鎖」すること自体に次第に慣れてきます。
私はこれを別の呼び方として「トライアル&エラー」という言い方をしています。
ボクシングで言うところの「ヒット&ウェイ」でしょうか。
休むことなくジャブを繰り出して時折有効なパンチを打ち込んでみる。
こういったアクションをずっと繰り返さなければならないのが近代経営なのではないかと思います。
ともかく、この「連鎖」が近代戦を勝ち抜くコツです。
まずは動き出さなければなにも始まりません。
経営者は、まず自分で考え、とにもかくにも自分で行動を起こしてみて下さい。
おしまい