儲からない、には二通りある ―目指すべき路線を考える―Ⅲ

もう一つの考え方は、ちゃんと売れる仕組みに仕上げておく、ということです。

それはごくごく基本的なところから始まります。

 

例えば、看板は見やすい位置にちゃんと立てられているのかとか、駐車場は出し入れしやすい状態になっているのかとか、従業員は笑顔で接客しているかとか、常に欠品が出ないような在庫管理ができているかとか、といった極めて基本的なところから始まるのです。

 

もちろんこれだけでは全く足りない訳で、更にHP(ホームページ)は分かりやすく充実しているかとか、クレジットカードや利便性の高い電子取引に対応できているかとか、メディアやSNSを駆使した情報発信は継続的に行なわれているか、それらの情報発信が販売促進と有機的かつ効率的に結びついているか、といった課題が問われます。

ビジネスの世界における現代戦は、基本的な仕組みの上に、更に積み上げなければならない高度な課題がいくらでもあることになるのです。

 

このように、商売における近代戦は、複雑かつ結構高度です。

昔のように、ただひたすら額に汗して働けばなんとかなる、といったシンプルなレベルではありません。

 

つづく