儲からない、には二通りある ―目指すべき路線を考える―Ⅰ

 

よく言うところの「儲からない」には二通りのパターンがあります。

 

一つは、そもそも「売れるはずがない」状況で商売をやっているということです。

例えば、砂漠の真ん中で炬燵(こたつ)を売ってもまず売れないでしょう。(それでも世の中には「売ってみせる!」という猛者がいるにはいますが・・・)

それはそこに市場(マーケット)がないからです。

 

これは極端な例えだとしても、似たようなことをやっていては儲かるはずがありません。

それは立地というだけではなく、商材が全く不適切であったり、価格が購入者側の感覚とかけ離れたものであったり、接客がまるでお話にならないレベルであったりといろいろな理由が挙げられます。

 

これは、基本的なところで「売れるはずがない」状況を作っていることになり、このベースを変えない限り儲かるはずもありません。

とはいえ、今置かれている環境が、人通りの途絶えたシャッター商店街の両隣が廃業した店舗といった立地で細々と商売を続けているという現状だとすれば、このベースを変えるのは極めて難しいでしょう。

 

おそらくこの状況で商売を続けている店主は

「何故だろう?なんで売れないんだろう?なんで儲からないんだろう?」

とは思わないはずです。

儲からない理由は百も承知の上で、変えようもなく商売を続けているに過ぎないといったところでしょうか。

 

つづく