どちらの土俵でどんな相撲を取るのか―立ち位置と方法論について考える―Ⅷ(おしまい)

とはいえ、こちらの土俵で長い間仕事をこなしてきた我が業界の考え方は容易なことでは変わらないでしょう。

そのためにもここで指摘した「どちらの土俵?」という分類の仕方は有効ではないかと思うのです。

 

少なくとも

1、自分の土俵で自分の(得意な型の)相撲を取る。

というスタイルでは、顧客満足の限界点が低すぎることは明らかです。

2、自分の土俵で相手に合わせた相撲を取る。

でも厳しくなってくるでしょう。

土俵が少々狭すぎるのです。

 

どうしてもせめて

3、相手の土俵で自分の相撲を取る。

というレベルまでのスキルは必要だと思います。

ここへ踏み込めば、顧客のこちらに対する意識は格段に変わるでしょう。

4、相手の土俵で相手に合わせた相撲を取る。

ここに踏み込むには、かなりの覚悟実践力が必要になります。

具体的な対応方法は「組織化」しかないと私は思っています。

さて、どの土俵でどんな相撲を取るか、真剣に考えなければならない局面に我々は差し掛かっていると思います。

 

おしまい