行ってみなければわからない更なる高み―初めから蓋をしてはいけません―Ⅰ
先日、普段からお付き合いのある若い経営者に聞かれました。
「先生や他の先輩経営者などとお付き合いして助言やアドバイスをいただき、いろいろと変わらなければならないことはわかりました。
ただ、今構想していることを実現したとしても、更にその先があるものなのかどうなのかが見えてきません。
というのは、今考えているのは、現在の悪い状態をなんとか改善し、多少マシな状態まで持って行くといった程度の話です。
しかし、そこまでいったとして、果たしてその先のもっと高い次元のレベルまで目指せるのかどうか確信が持てないのです。」
という質問でした。
つまり、現在がかなり悪い状況なので、改善を図ったとしても普通くらいのレベルに戻るだけだ。
そこまで戻ったところで、今のように経営が難しい時代、果たしてもっと上の成長発展を目指せるものか確信が持てない、というのです。
この質問に対して私は即答でした。
「では、今の悪い状況を打破するための行動は既に起こしているのですか?」
「え!? いやまだ何も・・・・」
「それではまずその行動を起こしてみてから考えてください。
まだ何も行動を起こしていないのに、そんな先の先のことまで考えてもわかるはずがありません。
行動を起こして少し進んだらその先のことが見えてきます。
何もしないうちは何も見えてきません。」
これが私の回答でした。
つづく