眼鏡をかけている時といないときの境い目が曖昧に・・―眼鏡がないっ!一つの現象に見る「もの忘れ」の兆候―Ⅱ
近眼にもかかわらず、最近、日常生活ではあまり眼鏡をかけなくなった私。
おそらく、老眼が進んで、やや近眼が矯正されてきたため、と思われるが、良いとばかりも言えないようで・・・
ただ、かけていてもかけていなくても、あまり変わらなくなると、それはそれで困ったことが生じてきた。
内勤から外へ出掛けるときに、うっかりすると眼鏡をかけないまま出そうになるのである。
デスクに向かっているときは、卓上に置いてある眼鏡入れに入れている。
出掛ける際には、これをかけなければ運転はできない。
しかし、他のものはともかく、眼鏡だけはうっかり忘れるようになった。
玄関を出るまでは特に不便を感じないからである。
まあ、それでも自宅を出るときに、眼鏡をかけ忘れるということはあまりない。
仕事へ向かうための服装を整え、ハンカチ、カードケース、マネークリップに挟んだ札(財布は持たないので)と小銭(直接ポケットに入れます)、さらに今だとマスクなどを身につけるので、眼鏡だけを忘れるということはない。
問題は、オフィスから出かけるときである。
私は所長室のデスクに座ったならば、直ちに眼鏡をはずして、卓上の眼鏡入れに収めてしまう。
パソコンを見るときも、字を書く時も、ハンコを押すときも、とにかく近くを見る作業なので、ずっと眼鏡は外したままである。
手近の作業は裸眼で不便を感じることはない。社員と打ち合わせをする時や、来客があれば、眼鏡をかけて応じる場合もある。
事務所内は、かねてよりよく知ったる場所のため、眼鏡をかけていてもいなくても、歩き回るのに困ることはない。
そうこうしていたら、眼鏡をかけている時といないときの境い目が曖昧になってしまった。
最近、所長室から外に出掛けるときに、ついうっかり眼鏡をしないまま出そうになることが多くなったのである。
駐車場の車に向かう途中で「あっ、いけねぇー」と、取りに引っ返すことが多くなったのだ。
ただ、これはまだいい方かも知れない。
車に乗り、エンジンをかけてから眼鏡をしていないことに気がつき取りに帰る、というレベルにまでは至っていないからである。
気がつく時間と距離がだんだん伸びてきたら、いよいよ用心しなければならないかも知れない。
この空間は眼鏡なしでも・・・・
つづく